無視

無視は嫌がらせの一つですが、問題は、無視されたのか、それとも気が付かなかっただけなのか、という判断と、それが意図的な無視であったとしても、その程度や頻度、期間などがどのようなものか、という点が重要な判断要素でしょう。

特に業務上の指示や問い合わせに対して無視されるような状況は、退職勧奨を意図した仕事外しとも解釈されるものですから、即問題解決を会社に求めるべきでしょう。

業務時間外の場合

同僚などから、職場での休憩時間などに私語の仲間に入れてもらえないなどの問題は、職場環境を配慮すべき会社の義務違反となる可能性もあるので、職場の職員間の信頼関係構築のための配慮を求めることもやぶさかではありません。こうした場合に注意しておきたいのは、業務時間外のいわばプライベートの時間であって、その時間まで会社が拘束するいわれはない、という前提があることです。しかし業務時間外であっても、職場の人間関係の悪化を招くものであり、業務にも多大な影響があることを会社側に認識させることで、解決にかかわらせることも可能性でしょう。

また、職場での上下関係やリーダーシップなどをプライベートの時間にも行使することは、まさにパワハラであって、こうした事実を会社側に伝えることで、嫌がらせを止めさせるよう求めることもポイントです。

もし、こうした業務外の時間であっても、無視をしているのが上司などの業務上の管理責任を負う立場のものである場合には、業務外だからという言い訳は認められないでしょう。業務外であっても、業務上の上下関係を利用したものであれば、パワハラと判断されるでしょう。

業務中の私語に加われない…?

ただし、その無視が業務中であり、しかも業務中には控えるべき私語に加われない、という場合には、そもそも業務時間中の私語自体が問題なのですから、それに加われない、無視される、という状況に対して、無視しないでほしい、と求めることは、一緒に、業務中の私語という服務規律違反の仲間入りをさせてほしいと求めるに等しい可能性もあり、それに対して、会社が、仕事仲間はずれをしないように注意することは、通常考えられないでしょう。

むしろ、業務時間中の私語はいかがなものか、と職場の私語について注意がなされるのではないでしょうか。かりに、こうした業務中の私語に上司らも加わり、その私語からあなたが無視や仲間はずれの状況にあるとすれば、まず上司の処分が考えられるでしょう。

業務上の無視は即問題にする

特の上司が、あなたを感情的に無視をしたり、業務上必要な情報を与えず、業務の遂行に支障をきたすなどの場合には、それはあなたに原因があるのではなく、上司が必要な情報を伝えない、必要な指示を与えないなどの無視が原因であるとして、状況の改善を会社に求めなければなりません。

上司による業務上の無視は、あなたを困らせることを意図して行っているのですから、それが原因で業務上の問題が生じた場合には、まさに思うつぼと上司から叱責を受ける可能性があります。こんな理不尽なことはない訳で、叱責されるに任せていてはいけません。無視の事実関係をきちんと説明をして、叱責を失当であることを意思表示しておくことも大切でしょう。

しかし、業務上のミスや何らかの不都合な状況が生じてしまってから、その原因は上司の無視にある、と説明することができ、また、それを人事などの社内的な解決担当者に認めたもらえたとしても、問題が生じることを予測できていながら、あなたからそれを回避するような行動をとっていなかった場合には、何故きちんと指示を求めなかったのか、と問われる可能性もあります。

無視し続けることが分かっていたとしても…

もちろん無視という幼稚な感情的対応をする上司に全面的な問題があることは当然としても、問題の回避のために何ら行動を起こしておくことは必要です。たとえそうした行動を起こしていたとしても、上司は無視をし続けるであろうことが明白かもしれません。それでもあなたは問題回避行動を起こしておくことがとても重要になってきます。それは、あなたとしては、指示を求め続けても無視された、という状況を残すことができるからです。

上司から、業務上の無視をされた場合には、放置せずに、その場で対処することが肝要でしょう。それはあなた自身を守ることにもなるからです。

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