ご相談メールの中でも、「会社に言っても解決しない」から、解決行動を起こしていない、とお書きになっているものが、結構あります。おそらくご自分の代わりに、何らかの方法で会社側に何か説得力ある申し入れをしてほしい、という期待をされているのではと想像していますが、そのためには二つの方法があります。
一つは、行政の解決制度を使って、行政を経由して会社側に働きかけてもらう方法です。ただし、この場合には、社内的に問題が解決できないことが前提となりますから、何の働きかけもしていない場合には、まずは社内的に解決を図ることを求められる可能性があります。
もう一つの方法は、会社所定の相談窓口がある場合に、この相談窓口を利用して解決のための働きかけをすることができることもあります。ですが、問題は、その相談窓口が、どのような機能を持っているのか、によって対応が大きく異なってくることです。
相談窓口を利用する際には、相談窓口では、何をするのかを確認することが先決ということになります。直接的な解決のための働きかけをする相談窓口もあれば、アドバイスだけ、あるいは、話を聞くだけ、という相談窓口も結構あります。
「この話を人事につなぎますか」などと聞かれた場合には、当然解決の主体である人事に対して話を繋いでもらわなければなりませんが、ここで注意をしなければならないことは、あなたの希望する解決の方向性、意向を、誤解の無いように伝えてもらえることができるかどうかです。
最後に、そうした相談窓口もない、という場合には、この相談室をあなたの会社の社外相談窓口にすることができます。詳しくは、お問合せ頂ければと思います。